儲かるWEBサービスのネタの種

It were not best that we should all think alike; it is difference of opinion that makes horseraces.

スマホに注力したいからこそ他の既存事業を頑張るという戦略

 

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サイバーエージェントの執行役員の方のブログ
を読むと、サイバーエージェントは再度PCに力を入れるようです。勝手な妄想に過ぎませんが、スマホにお金を投下する為には既存事業でお金を稼ぐ必要がありますが、ガラケーはスマホとは共存し得ない上に最終的には消えていく事業領域なのに対してPCはスマホとシナジーを生む可能性もありますし辛うじて共存する事も可能な事業領域ですので、PCに力を入れる事にしたのでしょう。(※広告事業は既に再注力をしているみたいなので、PCかガラケーの2択かのうよな書き方をしました。)

上記のブログを読んで最初に感じたのは、こういった戦略はバランスが非常に難しいのでうまくいかない可能性が高いだろうな、という事です。PCなどの既存事業に力を入れて稼ごうとする事で、スマホへの注力が薄れてしまうのは避けがたいように感じます。上に書いたようなサイバーエージェントの事例だけをみれば納得感があるかもしれません。しかし“例えば”、上記のような戦略をYahoo!が執ると聞いたら「結局PCで稼ぐことになりスマホ事業は遅れるんだろうな」といった印象に変わるのではないでしょうか?“例えば”、最近WEB領域に力を入れ始めているフジテレビがテレビに再注力すると聞いたらどういう印象を持つでしょうか?この例えからも分かるように、「既存事業と新規注力事業の力の入れ具合のバランス」は非常に難しいと思います。そして、この問題は世の中のほとんどの企業が抱えている問題です。上記のブログを読んで改めて、この「既存事業と新規注力事業の力の入れ具合のバランス」の難しさを認識すると同時に、そういった観点から各社の戦略をチェックしておきたいなと感じました。

新しい出会い系のカタチ!?~あなたの本当にやりたかった遊びが実現できるサービス『プレイキャスト』~

 

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好きなアーティスト縛りのカラオケがしたい

フットサルやりたいけど個サルはハードルが高い
同じ趣味の人達の飲みながらジックリ話したい

 

などなど、自分のやりたい事があるけど1人じゃできない事に関して仲間を募集し、一緒にやってくれる人を集める事のできるサービスのようです。これまでもmixiのコミュニティなどでは似たような動きはあったかとは思います。また最近だとWishScopeといった類のサービスにおいても、こういった「仲間集め系の動き」は少なからず増えてきているように思います。

上記のような事例から、少なからず需要はあると判断してリリースされたサービスなのかなとは思いますが、個人的には、このままだと流行らないだろうなと感じています。

なぜなら、上に書いたような感じで「仲間集め系」のサービスにニーズがあるのは必ずしも「仲間集めがデキる事」や「仲間集めしやすい事」といった能動的なタイプのニーズではなく、「仲間を集めている人がいれば、そこに参加したい」、「何らかの繋がりが欲しいけど、自分で募集するのは怖い(≒恥ずかしい)」といった、やや受動的なタイプのニーズが多いと考えているからです(似たようなニーズを満たすサービスであるCoffeeMeetingでのユーザーの動きを見ていても上記はそんなに的外れな仮説ではないと思っています)。

この仮説を前提にして考えると、現状このサービスは、CGM系のサービスにありがちですが、ユーザーの主体性に任せ過ぎです。『運営側が誰でも参加しやすいようなハードルの低いイベントを複数設定してあげる』とか『多くの人が参加したくなるような有名人を呼ぶイベントなどを開催する』といった動きが必要じゃないかと思ってます。

とはいえ、こういった新しいタイプの出会い系サービスには是非成功して欲しいと思っているので、今後の改善に期待して、引き続き注目しておこうと思います。

 

 

Grouponで最も後悔しているのは『何が顧客にとって最上かを判断するのに自分の直感ではなくデータに頼った』こと

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先日GrouponのCEOが更迭されましたが、最後に残した別れの手紙の中に“このブログでも散々言及している『ユーザー目線』”に関して非常に印象的な事が書かれた箇所があったので紹介しておきます。

 

If there’s one piece of wisdom that this simple pilgrim would like to impart upon you: have the courage to start with the customer. My biggest regrets are the moments that I let a lack of data override my intuition on what’s best for our customers. This leadership change gives you some breathing room to break bad habits and deliver sustainable customer happiness – don’t waste the opportunity!

 
(※英語はそんなに得意じゃないので訳は省略しますが)

彼は『ユーザー目線』を考える上で数字を信頼し過ぎた事は失敗だったと述べています。究極的にはやはり、『ユーザー目線』はつくり手自身がユーザーの立場になって考えた上での感覚なんだと思います。もちろん、感覚に頼るが故に気付かない内に自分の中にユーザー感覚を失い『つくり手目線』になってしまうケースのほうが多いと思うので、そこらへんのバランスが非常に難しいなと改めて認識するきっかけとなる文章でした。引き続き『ユーザー目線』を追求していきたいです。

 

Facebook上の女友達そっくりなAV女優を探せる検索エンジン

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Facebook上の女友達そっくりなAV女優を探せる検索エンジン
『FaceFxxx』


コンセプトが凄く面白いなーと思って、ブログで紹介しようかと思ったんですが、自分の利用している画像を紹介するわけにもいかず…、画像は検索結果のみです。とりあえず使ってみてください(笑)。『Facebookの友達に似ている夢をさがします』って表現がいいですね、『夢』。問題は精度でしょうか…改善を期待します(笑)。

 

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同じロジックを使って、逆に芸能人とかからの逆引きで「好みのタイプの顔で検索できる出会い系サービス」とかあったら面白いと思うんですが。

 

やっぱりユーザーに求められてるiPhoneアプリって『ツール系』だよなって話。

タイトル通りの事を前々からずーっと思ってました。たぶん業界にもそう思ってた人少なくないと思います。だけど、ゲームやらSNSやらがブームだし、ゲームがいつまでも続くわけないから一発当てるならソッチ系(※SNSとかCGMとか…以下ソッチ系)だって空気が出来ちゃってて、みんながその流れに乗っかって猫も杓子もソッチ系作り始めちゃうから、みんな流されちゃってっていうのが今の現状だと思ってます(※あくまで個人的な感想ですww)。

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ここ1年~1年半ぐらい続くそういう空気の中で、LINEが爆発的に流行って、皆が「ああいうコミュニケーションプラットフォーム的なモノを創らなきゃいけない」って感じになっちゃって、ソッチ系への流れがより一層加速しました。けど冷静に考えるとLINEって別にSNSでもなんでもなくて只のコミュニケーションツールだと思うんです、メールの兄弟的な。つくり手側からはSNSにしていきたいって流れは感じますけど、結局ユーザーは
『ツール系』アプリとして使ってると思うんです。


他でもiPhoneアプリでたくさんダウンロードされて、尚且つ“継続的にユーザーが使ってるもの”といえば「サクサク for iPhone」で有名な「だーぱんシリーズ」だったり、2chのビューアー系アプリ」とか「カメラ系のアプリ」とか、とにかくツールがほとんどだと思うんです。逆にスマートフォン発のソッチ系のアプリで流行ったものって思いつかない(※流行ってるものはほとんとPC発のサービス)。

だからなんだって言われると何もないです。iPhoneのツール系のサービスで、スマホとかを使いこなしていない(いわゆるWEBリテラシーが高くない)一般層向けに、「ニュース(PCでいうところのYahoo!ニュース、はてぶ)」、「スケジュール管理(いわゆる紙の手帳)」、「買い物(要するにEC)」といった分野でNo1になれればスマホ業界をひっくり返せるかもなーと妄想してたら、上のような事を書きたくなったので書きました。(※自分でも浅いなって感じてるので異論は認めますww)

誰か何かアイデアくださいm(__)m

 

パスドラが韓国でも売上1位 !! ~ガンホーの海外展開を考える~

今世間の話題の中心とも言えるパズドラですが海外でも確実に数字を伸ばし始めています。韓国版は年始にリリースしてからジワジワと売上を伸ばしていたのですが昨日遂にAppStoreのトップセールスで1位になりました。

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韓国はAndroid天国なので1位といっても売上の規模感は日本に比べるとかなり小さいですが、日本のAppStoreの売上の天井が大きく上がったのもパズドラが押し上げたからですので、ここからに期待です。

因みに先日話題になって以降、多少マーケティング等にも力を入れ始めたのか、アメリカでも急に売上を伸ばし始めており現在AppStoreのトップセールス19位。

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正直、アメリカはiPhoneアプリのトレンドが国内とは全く異なる上に、既にパズルゲームに関しては(決して質が高いとは言えないにせよ)先行者がいるので、そこをどう攻略していくのかが気になります。ガンホーはパズドラを海外展開する際にもアメリカと韓国、といった形で展開しており、むやみやたらに世界各国で出さない辺りに戦略性を感じるので、引き続き要注目です。





良いウェブサービスを支える「利用規約」の作り方

 

良いウェブサービスを支える「利用規約」の作り方


面白そうな本を見つけたのでご紹介。結論から言うとまだ読んでないし買ってすらないですが、一応これから買って読む予定です。

この書籍の紹介サイトの「この本の概要」の冒頭に書かれている

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「利用規約なんてどうせ読まれないし」
「まるごとパクればいいんじゃないの」
「免責しとけばなんとかなるよ」

  と思ってませんか?
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という一節がズバリ過ぎて興味を持ちました。

まるごとパクる」というのは言い過ぎにしても、自分の場合は基本的には法務の方に任せっきりで、ちゃんと利用規約の中身を吟味した事は(正直なところ、)一度もありません(※同業者の皆様も同様なのではないでしょうか)。


この書籍の目次を読んでみたところ、サービスを創る立場として学んでおきたいと思える項目が沢山ありました。例えば『ユーザーがコンテンツをアップする場合の「権利処理」』といった問題はコミュニティ系のサービスやCGMを創る上で重要だと考えられますし、『課金サービスにおける「契約関係」』だったりは課金サービスを運用する上で知っておくべき事だと思います。また、『免責と消費者保護』『ユーザーのサービス利用履歴は,どこまで利用していいか』といったあたりの知識は全てのWEBサービス運営者にとって必須の知識だと言えるのではないでしょうか。

自分自身が、これまで知識0の状態で様々なWEBサービスを創ってるので、こういった法律周りの知識が(自分にとって)本当に必要なのかどうかは半信半疑ではありますが、これを機に勉強してみようかなと思っています。
もし既に読んだ方がいらっしゃれば感想を教えて頂きたいです。