今から大手WEB系企業に転職しても平均年収より低い給料しかもらえない4つの理由
【追記:続編書いたのでこっちもどうぞ】
だからどうすれば良いのって人向けの記事はこちら
前回の記事からはまただいぶ間が空いてしまいましたが、最近転職エージェントの方に聞かれて話したネタが思いの外ウケたのでブログに書こうと思い立ちました。
結論から言ってしまうと理由は以下です
1. 会社が大きく成長する過程で給与を上げすぎた企業が多い
2. 1で給与が上がった中に、能力や市場評価を大きく超えてしまった40前後のオッサンが多数いる
3. 2のオッサン達が辞めないので、会社はそこそこ頑張ってる人に回せる昇給原資がない
4. 経営陣は1~3の失敗の印象が強いので中途の昇給を抑える傾向にある
それぞれについて説明していくと
1. 会社が大きく成長する過程で給与を上げすぎた企業が多い
についてはそのままです。
いわゆるWEB系の大手企業は2,000年代から急成長を始め、2010年代も継続して成長したものの2019年の今、成長を鈍化させている企業が少なくないです。
成長の過程においては営利も出ているし、皆が昇給するのが当たり前というノリで昇給させてきましたが、今の各レイヤーのベース年収をこれから維持できる成長性がない、というのが実情です。
なので今の成長性込みで考えると、中途入社してきた新しい従業員に払える平均給与は会社の平均年収より下、ということが言えます。
2. 1で給与が上がった中に、能力や市場評価を大きく超えてしまった40前後のオッサンが多数いる
通常であれば、成果をあげた優秀な人の給料が上がるのですが、2,000年代からWEB企業にいたオッサン達の中には
・優秀じゃないけど会社が伸びている中に長くいるから昇給してきた
・たいした仕事はしてないけど業界の伸びのお陰で成果は出せて昇給してきた
みたいな人がうじゃうじゃいます。
その人達は、市場価値としては年収600~700万、年齢込みで多めに払えても800万くらいだろうという人たちが多いのですが、実際には800~1,000、中にはボーナス込で1,200くらいもらっているオッサンがいます。
この人達が会社の平均年収を押し上げているので、今の会社のパワーとして中途入社してきた新しい従業員に払える平均給与は会社の平均年収より下、ということが言えます。
3. 2のオッサン達が辞めないので、会社はそこそこ頑張ってる人に回せる昇給原資がない
経営視点でみると、人件費に回せるお金には限りがありますから、割高にもらっている2のようなオッサンたちがいると割を食う人がいます。
それは誰かと言うと新しく中途入社してきた人たちです。一定期間会社にいて、業務理解度が高い人達(2のオッサン達は除く)には辞めてほしくないのでなんとかそれなりの給与を払おうとしますが、、最近転職してきた人たちは「ジョブホッパーとみられない為にもすぐには辞めないだろう」という思考が会社側に働きますので、そこで割をくうことになります。
オファー年収こそ、それなりに出したとしても、そのあとの昇給ペースは悲惨なものになるケースが多いです。
4. 経営陣は1~3の失敗の印象が強いので中途の昇給を抑える傾向にある
大手WEB企業の経営陣は、今になって1~3の失敗を悔いているケースが多いので、同じ過ちを繰り返さないために昇給を渋り、決算賞与などでカバーしようとする傾向にあります。
まあダラダラと書いてきましたが、最近のWEB企業には、2のような年収1,000万前後のオッサンがうじゃうじゃいて、彼らは転職できないので辞めないので、そういう人が多いWEB系大手企業は転職先としておすすめしないよ、という話でした。
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