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『ブースト広告』について少しだけ考える~「にゃんこ大戦争」がAppStoreのトップ無料ランキング1位~

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先日記事でも取り上げたにゃんこ大戦争」がAppStoreのトップ無料ランキング1位まで上がってます。もちろん友達招待キャンペーンやら、アドネットワークやら、細かいマーケティング施策も功を奏したのかもしれませんが、基本的には「ブースト」と呼ばれる広告の影響でしょう。

この「にゃんこ大戦争」、AppStoreのトップ無料ランキング1位に入ってから既に数時間以上が経過していますが、トップセールスのランキングは微動だにしてません。これは(当たり前かもしれませんが)そもそもDLと課金が直結する数字ではないという理由と、「にゃんこ大戦争」がゲーム開始から課金したくなるまでの道程が比較的長めだから、という2つの理由が影響しているのだと思われます。ですので、ここから1週間くらいの「にゃんこ大戦争」のAppStoreのトップセールスのランキングには要注目だったりします。

因みに今回の記事で書きたいのはそんな事ではなく、「にゃんこ大戦争」も用いた、ブーストという広告手法について自分なりの意見です(需要は全くないと思いますが…)。興味のある方だけでいいのでお付き合い頂ければ幸いです。

ブースト広告とは簡単に言うと「このアプリダウンロードしてくれたら、イイもの(Amazon券、itunesポイントなど)あげるよ」ってキャンペーンを期間限定とかで行うメディアを利用して短時間にダウンロードを集中させ、AppStoreのランキングを急浮上させるという広告手法です。ブースト広告は、2011年後半から2012年前半にかけて非常に流行りました。「ランキングを一気にそして確実に上げられる」という訴求が広告出稿側のデベロッパーに刺さったからか今より単価も高く、お金を持ってるデベロッパーはこぞってブースト合戦をしていました。

しかし最近はデベロッパーも「とりあえずランキングを上げるだけでは儲からない」という事に気付き始め、ブーストを利用するデベロッパーは減ってきているようです。広告出稿側は以前に比べカナリ合理的な考え方に基づいてアプリのマーケティングを行うようになってきているので、このままいくとブースト広告の市場規模はどんどん小さくなっていくでしょう。

 

けっきょく何が言いたいのかといいますと、ここ2年くらいほとんど形を変えずにきた「ブースト広告」も、そろそろ形を変えないと広告商品として厳しいのではないか、という事です。

「広告出稿側にとってもユーザーにとってもより価値のある在り方」を考えたブースト広告メディアをどこかの会社が現れる事を期待しつつ、どこもつくらないんだったら自分でつくってしまおうかなと妄想したりしつつ、今日も仕事に向かいます(笑)

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